こんばんは。楽天モバイルブロガーのこまざわです。
楽天モバイルで利用できる「Rakuten Link」(楽天リンク)アプリの面白い(危険?)な仕様を発見しました。
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT V」1回線の契約で、2台以上の端末を通話かけ放題にできる裏ワザです!!
この仕様は、2021年5月8日時点の仕様です。(2022年3月時点でも継続していることを確認しました)
サービス初期だからこそできる裏ワザだと思われるため、今後のアップデートで改善される可能性が高いです。
予めご承知ください。また、悪用は厳禁です!
※2021年6月15日「Rakuten Link」の仕様変更があります。
詳細はこちら。
発見した経緯
私はもともと、以下の2台で運用していました。
- iPhone12 Pro Maxで「LINEモバイル」→ 日常用
- iPhoneSE2で「楽天モバイル」→ 通話用
どうせ楽天モバイル無料だからってことで気軽に契約していました。
詳しいことはこちらの記事見てください。
最初は初めての2台持ちで少しウキウキしていたのですが、だんだんと2台持ち歩くのが面倒に・・・
あるとき、「そういえば!iPhone12 Pro MaxってDual SIMだったよな?」
ってことに気づき、
iPhoneSE2の楽天モバイルのSIMを物理SIMからeSIMに契約を切り替え
iPhone12 Pro MaxのDual SIMで1台利用にすることにしました。
iPhone12 Pro MaxのDual SIMを活用
iPhone12 Pro Max1台に、LINEモバイルは物理SIM、楽天モバイルはeSIMの状態です。
こうすると、1台の端末で
- 通話は「Rakuten Link」アプリから通話料無料
- 通信はLINEモバイルの回線を利用
といったことができるようになります。
楽天回線の電話番号に電話がかかってきたときは「Rakuten Link」アプリで受け
※2021年6月15日仕様変更あり
LINEモバイル回線の電話番号にかかってきたときは通常通り受けることができます。
私は、今この状態で快適に2つの電話番号を運用しています。
これは正攻法でとても便利なので、オススメです♪
これが裏ワザの始まり・・・
経緯としてお話しましたが、複数端末で無料通話を可能にするのに
これ以上に特別なことはしていません。
物理SIMからeSIMに切り替えただけで、複数端末で無料通話ができるようになっていました。
具体的にどういう状態かというと、
iPhone12 Pro Maxには楽天回線のeSIMを入れたので
「Rakuten Link」アプリを新しくインストールして
無料通話ができるようになりました。
これで1台。通常の状態です。
さらに、なんと物理SIMを挿入していたiPhoneSE2でも
Wi-Fiにさえ接続していれば「Rakuten Link」アプリで
そのまま無料通話ができる状態が維持されていたのです。
おどろき・・・
もちろんiPhoneSE2に挿入されている物理SIMは
eSIMに切り替えた時点で無効となっている空のSIMカードです。
通常、SIMを差し替えて同じ楽天IDで別の端末の「Rakuten Link」アプリにログインすると
先にログインしていた「Rakuten Link」アプリからはログアウトされてしまいます。
LINEの複数端末利用不可の仕様と同じような感じですね。
しかし、今回試した条件下では、iPhone12 Pro Maxで「Rakuten Link」アプリにログインしても
iPhoneSE2の「Rakuten Link」アプリからはログアウトされなかったのです。
これは、iPhoneSE2に無効ではあるものの
楽天モバイルのSIMカードが挿入されているからだと考えられます。(バグ)
物理SIMとeSIMの両方あることがカギ
先にも書きましたが、契約されていないSIMカードであっても端末に挿入されていれば、
「Rakuten Link」アプリからログアウトされることなく
1つのアカウントで複数の「Rakuten Link」アプリで
ログインすることができると思われます。(個人の見立てです)
なので、SIMカード紛失等による再発行手続きをして
2枚目以上の物理SIMがあれば、事実上無限に無料通話端末が増やせることになります。
しかし、何回もSIM発行してたら目をつけられると思うし、複数端末で電話をかけていたらモニタリング等で検知されるかもしれないですけどね。
私はこの裏ワザを見つけましたが、実際に利用することはありませんので悪しからず!
検証
最後に、実際に検証もしたのでその様子をどうぞ。
右から、
- 楽天回線(有効なeSIM)の12 Pro Maxを「iPhone1」
- 楽天回線(無効な物理SIM)のiPhoneSE2を「iPhone2」
- 検証用の「iPhone3」
を準備しました。
2台の端末で「Rakuten Link」にログイン
iPhone1とiPhone2には「Rakuten Link」アプリが入っていて、どちらもログイン状態を維持できています。
発信時の挙動
まずは正しい挙動を確認します。
iPhone1からiPhone3へ発信(正しい使い方)
eSIMのiPhone1(右)から検証用のiPhone3(左)へかけます。
検証用のiPhone3(左)で正常に受けることができています。
iPhone2からiPhone3へ発信
それでは、無効な物理SIMが挿入されているiPhone2からiPhone3へ電話をかけるとどうなるでしょうか。
iPhone2からiPhone3へかけると、iPhone3では「非通知設定」と表示されました。
正常利用じゃない感じが出まくりですね。
受信時の挙動(2022年3月時点以下再現不可)
発信は、iPhone1とiPhone2、どちらもiPhone3へ発信することができました。
それではiPhone3から楽天回線の電話番号にかけるとどうなるのか。
両iPhoneで受信することができるのか?
iPhone3からiPhone1・2(楽天回線の電話番号)に発信
結果は、iPhone1とiPhone2が同時に受電します。
iPhone1はeSIMが有効なので受信して当然?かと思いますが、
契約されていない無効な物理SIMが挿入されているiPhone2でも電話を受けることができました。
これは面白い結果!
悪用厳禁
さらには、2台のDual SIM端末を準備すれば
2台の端末で以下のようなことが可能になると思います。(これも個人の見立てです)
A社B社でそれぞれでモバイル回線ありの契約。
楽天モバイルは通話料無料にするために1回線だけ契約します。
- 「A社の物理SIM契約」
- 「B社のeSIM契約」
- 「楽天モバイルの物理SIMからeSIMの切り替え」
以上を準備すると、2台のDual SIM端末でWi-Fi環境がなくとも通話料無料に・・できるかも
- 端末1:A社の物理SIM+楽天モバイルのeSIM
- 端末2:B社のeSIM+楽天モバイルの空の物理SIM
やる場合は自己責任で
紹介した内容は、間違いなく仕様の抜け道を利用した一種のバグでしょう。
この裏ワザを実際に運用してしまうと、楽天さんから法的措置を取られることも考えられます。
試すなら自己責任でどうぞ。
なお、2021年6月15日「Rakuten Link」の仕様変更があり、今後再現ができなくなる可能性あり
詳細はこちら。